こんにちは。ジャストフレンズです。
査定をしていて、ときどき難しい説明があります。
「これ、本当に良い音がするんですよ」
そう言われたオーディオに、思っていたほど高い査定額が付かないときです。
お客様からすると当然疑問に思います。
音もいいし、作りもしっかりしているて購入したときも決して安くなかった。
それなのに、なぜこの金額なのか。
反対に、「こんな古いものに、そんな値段が付くんですか?」
と驚かれることもあります。
オーディオの査定を長くやっていると、ここに中古品の面白さがあると思います。
このように、「良いもの」と「売れるもの」は、必ずしも同じではありません。
良い音だから高く売れる、ではない
オーディオ好きの方であれば、「このアンプは本当に音がいい」
「このスピーカーは今の製品では出せない音がする」という評価を持っている場合があります。
確かに、それ自体は間違いではありません。
音の好みは人それぞれですし、古い機器にしかない魅力もあります。
ただ、中古市場で価格が付くには、もう一つ必要なものがあります。
それは、その機器を欲しい人がいることです。
どれだけ良い製品でも、探している人がほとんどいなければ価格は上がりにくくなります。
逆に、古くても「ずっと探している人」がいるモデルは評価されます。
これはオーディオの性能とは少し別の話でもあります。
買取業界では「需要があるかないか?」とよく言いますが、わかりやすく言えば、「欲しいお客様が多いかどうか?」が「売れるオーディオ」かどうかの鍵です。
「珍しい=高い」でもありません
もう一つ、よくあるのが、
「これは珍しい機種だから高いですよね?」
という考え方です。
確かに、希少性が価格につながるオーディオもあります。
生産台数が少ない。
状態の良い個体がほとんど残っていない。
国内だけでなく海外にも探している人がいる。
こうした条件がそろえば高く評価されることがあります。
ただ、珍しいものには二種類あります。
「珍しくて、多くの人が探しているもの」と、
「珍しいけれど、探している人も少ないもの」です。
ここはかなり違います。
世の中に100台しかないからといって、100人が欲しいとは限りません。
逆に何万台も作られたモデルでも、今も多くの人から支持されていれば中古価格が安定します。
査定では、この「次に欲しい人がいるか」という視点が欠かせません。
大きくて立派でも、売りやすいとは限らない
昔の大型スピーカーや重量級のオーディオを見ると、
「これだけ大きいんだから高いだろう」
と思われることがあります。
確かに、非常に価値の高い大型スピーカーもあります。
ただ、大きさそのものが価格になるわけではありません。
置ける家が限られる。
運ぶのに人手が必要になる。
配送方法も限られる。
こうした条件が増えるほど、購入できる人は少なくなります。
オーディオとしては素晴らしくても、
「欲しいけど、うちには置けない」
となってしまうわけです。
中古市場では、こうした現実的な部分も価格に影響します。
査定は「次の持ち主」を考える仕事でもあります
買取店が相場を見る理由は、安く買うためではありません。
そのオーディオを次にいくらで販売できるのか。
そして、その価格で欲しい人がいるのか。
そこを考える必要があるからです。
私たちが査定するときも、
「メーカー」、「型番」、「状態」、「修理の必要性」、「市場での流通量」、「現在の人気」、「国内外での需要」
など、さまざまなものを見ながら判断しています。
だから、とても良いオーディオなのに査定金額が伸びないこともあります。
反対に、持ち主の方が価値を知らなかったものに高い金額が付くこともあります。
これは、その品物の良し悪しを決めているわけではありません。
「価値」と「価格」は、似ているようで少し違うからです。
思い入れまで値段にすることはできません
ですが、査定額にはできなくても、お客様がそのオーディオを大切にしてきたことまで、無視したいとは思っていません。
長年使ってきたオーディオには、その人にとっての価値があります。
初めて給料で買ったアンプ。
何軒もお店を回って選んだスピーカー。
夜中までレコードを聴いたプレーヤー。
そうした価値は、中古相場では計れません。
だから、「自分にとってはこの金額では売りたくない」という判断も、私は間違いではないと思います。
査定額を知ったからといって、必ず売る必要はありません。
市場での価格を知った上で、売るのか?
まだ持っておくのか?家族に残すのかを決めればいいと思います。
ただ、ご自身の中で、「音が良いから高いはず」「大きいから価値があるはず」「珍しいから高いはず」
と判断してしまうと、本当の市場価値とはズレてしまうことがあります。
オーディオの価値は、見た目だけでも、年式だけでも、音だけでも決まりません。
そして、そこがオーディオ査定の難しさであり、面白さでもあります。
自分では価値が分からない。
ネットで調べてもよく分からない。
そんなオーディオこそ、一度専門店へ相談してみてください。
思っていたのとは、まったく違う評価になるかもしれません。
ご相談だけでも結構です。
お気軽にご連絡ください。
