こんにちは!オーディオ専門店「ジャストフレンズ」です。
本日は真空管アンプの選び方について解説したいと思います。

目次

日本の真空管アンプメーカー

半導体(トランジスタ)の登場によってほとんどのメーカーが真空管アンプの製造から撤退する中、今でも真空管アンプの製造・販売を行っているメーカーがあります。
まずは、我らが日本のメーカーからご紹介させて頂きます。

LUXMAN

ラックスマンは日本で一番古いオーディオメーカーでその技術力で日本における真空管アンプの草分け的オーディオメーカーです。現在も新しい真空管アンプを発表しています。
LUXMAN SQ38FD MK21970年発売:LUXMAN SQ38FD
LUXMAN CL-38uC

LUXMAN CL-38uC

LUXMAN MQ-88uC

LUXMAN MQ-88uC

KT-88を4本使用、真空管本来の音質を引き出す3極管接続を採用。定格出力は25W+25W(4Ω、8Ω、16Ω)

UESUGI

一貫してオーディオアンプにおける真空管の優位性を主張してきた創業者上杉佳郎氏は、この主張の正当性を製品化を通じて市場へ提供する目的で1971年に有限会社 上杉研究所を設立されました。

同研究所で生み出された真空管アンプは当時のオーディオアンプ半導体化の潮流の中で、確実にユーザーの支持を獲得して現在に至り、当代一流の真空管アンプメーカーとしての地位を築いてまいりました。この事業活動を通じて全世界から収集した真空管全盛時代に生産された膨大な数量の高品質真空管は今日のウエスギアンプの背骨を成しております。

UESUGI UT-66

UESUGI UT66

UT66 は本格的なプリ段を盛り込んだ管球式インテグレーテッドアンプです。音楽ファンが使いやすい形態と長時間聴いても聴き疲れすることなく音楽に没頭できる音質を持つアンプがコンセプトで、長期の安定動作にも配慮して出力 12W+12W を確保します。中型タンノイ・スピーカーに照準を当てた設計を出発点としながら、大型モニタースピーカーも駆動できる美音を持ちます。

TRIODE

トライオードは埼玉県越谷市に本社を置く真空管アンプ専門のオーディオメーカーです。キット製品の販売も行っており、真空管アンプを制作する楽しさを感じることが出来ます。

TRIODE TRV-A300XR

TRIODE TRV-A300XR

300Bの魅力をシンプルに引き出す固定バイアス方式A級シングルアンプです。フォノイコライザー回路(MM型対応)、音量調整用のリモコンも標準装備しています。

TRIODE Luminous 84

TRIODE Luminous 84

6BQ5(EL84)AB級プッシュプルのステレオプリメインアンプです。AB級プッシュプルの回路構成により11W+11Wの出力を確保しています。フォノイコライザー回路(半導体式MM型)も搭載しています。

CAV JAPAN

CAVは近年、積極的に海外への輸出を展開しており、USA、カナダ、EUをはじめ世界50ヶ国以上の国に、CAV商品またはOEM商品を展開しています。2006年、CAV JAPAN株式会社として誕生した新しいメーカーです。

CAV T-88a 真空管プリメインアンプ

CAV T-88a

創業時発売しましたロングランモデルT-88を新たに見直し、これまで培った技術とノウハウを結集した真空管プリメインアンプです。Tri/Beam切替スィッチ付きでTri(3極管接続)できめ細やかなサウンドを、Beam(ビーム管接続)で力強いサウンドの両方をお楽しみいただけます。また15WまではA級動作、15W以上はAB級動作になります。フォノ回路はMM型に対応しております。出力段KT-88には選別球を採用し充実した中低域の押し出し感を特徴にしています。

SUNVALLEY AUDIO/サンバレー(旧キット屋)

1998年 ”モノづくりの楽しさを一人でも多くの人に!” をスローガンとして真空管アンプキット専門店を始めて以来、延べ6万台以上の製品を販売している国内メーカーです。大量生産、大量消費、大量廃棄のマスプロダクションが当たり前の時代となったいま、あえてハンダごてを握り自作を手掛ける動機が多くの人のなかにあるとはいえない状況のなかで私どもがキット主体のスタイルを堅持してきたのは、今まで数えきれないほどの”作る歓び、使う感動”をお客さまと共有させて頂いてきたからでもあり、今後もモノづくりの灯を消さないという強い決意の表明でもあります。

SUNVALLEY SV-91B

ハイエンド300Bシングルパワーアンプ

世の所謂「91B型」300Bシングルは何故オリジナルとこんなに音が違うのだろう、という疑問からSV-91Bの開発がスタートしたのは2003年のことです。あれから10年、回路ならびに外観そのままに組立マニュアの一新など再現性(作り易さ)の向上のため内部を一新しました。

旧モデルと同様、3段増幅回路を用い、通常は送信管アンプに使う大型出力トランスを300B用にアレンジ。また300Bをフルスイングする為に通常では考えられない利得を電圧増幅段で稼ぎ、「マルチループフィードバック」回路で強力に音を締めています。並みのプッシュプルアンプを寄せ付けないドライブ力。大型SPを楽々と制動する私どものパワーアンプの最上級モデルの一つです。

エレキット | 株式会社イーケイジャパン

「ELEKIT(エレキット)」というブランド名で電子ホビー商品、真空管アンプ等の製造、販売を行っている企業です。エレキットは自分で作る喜び、作り上げたアンプから音が出る達成感が感じられるアンプキットです。

ELEKIT TU-8600R

ELEKIT TU-8600R

音楽表現豊かな300Bアンプを目指し、増幅回路および電源回路の構成やフィードバックのかけ方などを見直すことでヘッドホン出力にも適した低ノイズと音質を実現したアンプです。2017年に発売のTU-8600を数量限定でマイナーチェンジしたモデルです。

AIR TIGHT エアー・タイト

1986年に「音楽を楽しみ、所有する喜びを感じる」をコンセプトに立ち上げられたメーカー。AIR TIGHT(エアー・タイト)アンプを専門とするブランドを展開しています。AIR TIGHTのコンセプトは「洗練されたデザイン、安心感のある回路、現代のオーディオファイルの感性を満足させる」。またAIR TIGHTの製造工場は国内にあり、細部はハンドメイドで行われ、AIR TIGHTのアンプは国内外から高い評価を受けています。

AIR TIGHT ATM-300 Anniversary

MACTONE

マックトンは1964年に設立されました。その後50年にわたって、真空管式オ ーディオアンプの製造を専門に行ってきました。日本で長期間に連続して真空管式アンプを製造してきたのは、マックトン社1社です。

MACTONE M-8000

MACTONE M-8000

もっとも理想的なパワーアンプとして企画された世界にも類が見られない最高の音質をめざした究極のアンプです。マックトンが創立以来追求してきましたDL方式(管球式OTL)による超高性能アンプとして世に問います。

海外の真空管アンプメーカー

ここまでは、国内メーカーで真空管アンプの新製品を発売しているメーカーをご紹介させて頂きました。ここからは海外メーカー製の真空管アンプをご紹介致します。

McIntosh

言わずとしれたアンプ界のレジェンド、マッキントッシュです。1950年代より真空管アンプを製造を行っており、アンプ造りの精神は一貫しております。
McIntosh MC275VI

McIntosh MC275VI

マッキントッシュを代表する真空管ステレオパワーアンプMC275レギュラーモデル、タイプⅥです。マッキントッシュの代名詞と評されたMC275,初代MC275のオリジナリティーを損なうことなく、高効率および広帯域化を追求しましたアンプです。
McIntosh C22

McIntosh C22

2014年にレギュラーモデルとして発売された真空管プリアンプC22です。オリジナルモデルの発売から40余年の月日を経て、外観デザインや設計思想は当時のオリジナリティーを大切にしながら、電磁式スイッチ、トーンコントロール回路、高品質MM/MC回路など、マッキントッシュの技術が惜しみなく投入されています。

UNISON RESEARCH

イタリアの真空管アンプメーカー、ユニゾンリサーチです。真空管アンプの音にこだわり、845などの大型の真空管アンプの製造も行っております。

UNISON RESEARCH 845st

UNISON RESEARCH Smt845

EAR

音楽の入り口となる録音装置から音楽の出口となる再生装置に至るまでのデザイン、製作を1人で創造してしまう天才エンジニア「Tim de Paravicini(ティム・デ・パラヴィチーニ)」よって、1976年に歴史ある町イギリスケンブリッジに創立されたメーカーです。

EAR912

EAR 912

EAR社の創立25周年を記念し、またEARのチューブ・テクノロジーの集大成として作られたプリアンプが912です。最高級プロ仕様のMCヘッドトランス付フォノイコライザーを搭載しLINE入力PHONE入力の双方で、最高の真空管サウンドを実現します。

audio research オーディオ・リサーチ

1970年、電子回路設計者であり、熱烈なオーディオファイルでもあったウィリアム・Z・ジョンソン氏によって、アメリカ・ミネソタ州ミネアポリスに設立されオーディオ・リサーチ社。
創業以来一貫して追及しているのは、商標登録でもある「HIGH DEFINITION®」(=高精細)。そのポリシーは、全帯域での高精細感と圧倒的な躍動感、細部のニュアンスの自然さといった絶対的なクオリティの高さに表れています。

audio research VT80SE

audio research VT80SE

パワーアンプ「VT80」(’17年発売)のセカンド・エディションモデルで、新たにaudio researchのパワーアンプ上位機種で使っている出力管「KT150」を片チャンネルあたり2本、計4本搭載。ドライバ段には「6H30」2本を採用した。

KT150はタマゴのような外観が特徴で、VT80の真空管「KT120」よりもプレート損失が大きく、信号をより大きく増幅できる。マイクロフォニックノイズを低減し、KT120より大きなプレートの熱を放熱しやすいという。

OCTVE

OCTVE/オクターブは、1968年創業のドイツにあるブランドで現在の経営者アンドレアス・ホフマンが、父親のトランス工場を引き継ぎ、真空管アンプの開発・製造を行い会社を設立しました。

OCTAVE V40SE

OCTAVE V40SE

OCTAVE のV40 SE は、出力50W x 2 RMS (4Ω) 五極管プッシュプルのプリメインアンプです。V40SE はV40 をベースに設計されており、改良点には、増幅段とパワーサプライが挙げられます。ドライバー回路にはアルミニウム電解コンデンサではなく、容量漏れの少ないタンタル電子コンデンサを使用しています。ドライバー管のヒーター電圧は、ヒーターシステムに起因するハム音やノイズを軽減させるために、緻密に安定化され、供給電圧とともに電力管理によって制御されています。

YARLAND

YARLANDは中国で20年の歴史がある真空管アンプ専門メーカーで、欧州や北米などで高い評価を得ています。日本での販売のためデザインと細部にこだわり、3年をかけてプロデュースしてきました。職人のハンドメイドによる音質、高いデザイン性と高級感を備えた真空管アンプです。

YARLAND AUKLET-150J-3I

YARLAND AUKLET-150J-3I

1台で多彩な音が楽しめる、コンパチブルアンプです。AUKLET-150Jは下記の真空管を含む、数十種類の真空管の差替えが可能です。セルフバイアスなので簡単に差し替えることができ、管を選ぶ楽しさが広がります。

その他のメーカー

まとめ

如何だったでしょうか?真空管アンプの製造メーカーは他にも大小含めてたくさんあります。ご自分で気にいったメーカーのアンプとの出会いを楽しみながら良い音楽を聴きましょう。