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第8回:だれでも簡単!オーディオ入門 初級編

こんにちはジャストフレンズです。オーディオ初心者向けにオーデオの基本を色々とお伝えしています。今回、第8回目ケーブルの種類や特徴について掘り下げていこうと思います。オーディオの事を知ってもらい、楽しい音のある生活を広げていければと思いBlogにしています。少しでもお役に立てれば嬉しいです。

オーディオケーブルの種類

オーディオケーブルとは、音楽プレーヤー(CDプレーヤー/レコードプレーヤー等)やスマホなど音を出力する端末から、アンプ、スピーカーに電気信号を流すためのケーブルです。最近では性能がよいオーディオケーブルが注目され、多数の製品が販売されており、種類が沢山あります。今回は色々なケーブルの種類をご紹介致します。

ケーブルとコードの違い

ケーブルもコードも電線の1種であることに違いはありませんが、それらには構造上に大きな違いがあります。ケーブルは、銅などの導体に絶縁性を持つ被覆を施し、さらにそれを外装でカバーした構造となっています。これに対してコードは、銅などの導体に絶縁性の被覆を施しただけの構造です。

ケーブルの特徴

前記したとおり、ケーブルには絶縁電線の上に外装がカバーされていることから、安全性も耐久性も高いのが大きな特徴です。高い強度から柱や壁、天井といった建物内にも通線できます。ケーブルは、ビルなどの建築物の幹線や電話・有線放送などの通信用など、さまざまな場所で利用されており、その種類も豊富に揃っています。オーディオケーブルもその中の一つです。

コードの特徴

コードは可とう性のある電線としての特徴がありますが、ケーブルに比べて耐久性に乏しいつくりとなっています。触れたとしても感電する危険性はないものの、柱や壁などの建物内に固定すること、天井裏などの点検ができない場所に設置することはできない、という特徴があります。必ず固定は避けて使用しなければなりません。

電源ケーブル

アンプ、プレーヤー等に使用される電源になります。元々本体に付いているものもございますが、抜き差しできるケーブルもございます。

2P電源ケーブル:トラッキング火災予防絶縁キャップが付いた安全型電源コードで、メガネ型等とも呼ばれます。
3P電源ケーブル:ピンがもう1本多いタイプで、アース又はグラウンドと呼び、感電防止や静電気を逃すなどの機能を持っている。いざ壁面のコンセントに挿そうとして挿せないことに気づき、困ったことのある人も多いでしょう。
その他、よくアース部分を折って使用する方がいますが、感電や火災を防止する観点からするとこれはあまりよろしくない為、変換アダプターを使用することをおすすめ致します。

電源アダプター/ACアダプター:外部電源の一種のことであり、一般的に黒い筐体に収められているAC/DCスイッチング電源のことです。AC/DCは、交流(Alternating Current)から直流(Direct Current)へ変換するという意味を持っています。一般ユーザーの間では、バッテリーなどに電気を供給する目的で使用するACアダプターのことを、AC電源、アダプタ、充電器または、バッテリー充電器と呼ぶこともあります。

RCAケーブル

RCA端子とは電気信号をやりとりする端子の一種である。映像・音響機器などに広く用いられており、据置型の民生用機器では特に断りがない限り、アナログの映像端子・音声端子はRCA端子であることが多い。この名称は、1930年代に電気蓄音機等向けにこのプラグの原形を開発した、アメリカの大手家電メーカーRCAに由来する。ピンプラグ・ピンジャックとも呼ばれます。現在では様々な種類のRCAケーブルがございます。高価な材料を使用したケーブルもあり値段も様々です。この様々なRCAケーブルにより音質も様々に変化します。一般的に赤と白の2本で構成されております。その他、黄色の映像用端子が加わった3線のものもございます。プラグの構造はピンは信号線、リングはグランド線である。この構造上、接続時は信号線がグランド線よりも先に接触してしまうので、雑音等の影響を受けやすい機器を接続する際は事前に相互の電源を切っておくなどの対処が必要である。
使用方法:アンプとCDプレーヤーを繋いだり、パワーアンプとプリアンプを繋いだりして音の信号を機材から機材へと伝送するための線となります。一般的に赤=右、白=左

フォーンケーブル

フォンコネクタ(英: phone connector)は音響機器の接続に用いられている一対のコネクタであり、そのうちオス型のものをフォーンプラグ (英: phone plug)といい、一本の棒状のプラグの、先端部と胴体部をそれぞれ絶縁して接点とした端子であり、それと対になるメス型のほうをフォーンジャック(英: phone jack)という。もともと19世紀に手動のパッチパネルによる電話交換台で交換手が操作したものであることからその名がある。フォンコネクタを、端子の一種として、日本語ではフォーン端子とも呼ぶ。
「標準」「ミニ」などいくつかのサイズと、2極と3極、あるいはもっと多いものもあり、用途により使い分けられている。形状はアメリカ電子工業会(EIA)でEIA-453として規格化されている。標準フォーンケーブルには扱う信号の数によってTRSTSという2種類ございます。数の違いは信号の転送方法の違いとなりますが、フォーンプラグのそれぞれの名称を覚えておきましょう。

それぞれの名称をくっつけて呼ばれます、上がTRSフォーン(プラグ)、下がTSフォーン(プラグ)と呼ばれています。ギターとアンプを接続する俗称「シールド」は「TSフォーン<>TS」フォーンですね。

■TRSとTSの違い
TRS:3極(3種類の信号をやりとり):・モノラル信号・バランス接続、またはステレオ信号・アンバランス接続
TS:2極(2種類の信号をやりとり):・モノラル信号・アンバランス接続


接続が容易であり頻繁に抜き挿しする用途に向いています。一般的には2極(モノラル入出力)あるいは3極(ステレオ入出力)の接続で用いられ、挿抜時に端子がショートすることがあり、電源が入った状態での抜き挿しが想定される場合には機器側での対応が必要となります。

フォーンプラグ種類

イヤホンケーブル(ミニプラグ)

イヤホンプラグとは、イヤホンのケーブル先端にある棒状の金属部分のことで、フォーンジャックと同じく差し込み側がジャックと呼ばれる穴となります。スマートフォンに搭載されている規格はミニプラグと呼ばれるものが主流で、直径3.5mmミニプラグと呼ばれるものが該当します。正式名称はフォーンプラグ (phone plug) と呼ばれますが、上のフォーンプラグと間違いやすいのでイヤホンプラグや、ミニプラグと呼ばれることが多いです。こちらのイヤホンプラグにも、2極(モノラル)3極(ステレオ)、4極(マイク機能)、5極という種類が代表的で、金属部分にある輪(リング)の本数で違いが分かります。

3極:一般的な音楽プレイヤーに主に用いられます。
4極:「3極+マイク1極」が加わっており、スマートフォンやタブレットなどイヤホンマイクとして利用できるようになっています。4極のミニジャックに、3極のミニプラグを繋いだ場合、音声のみ大抵利用できています。
5極:3極用いるステレオ音響出力に加えて、さらに2極を追加してノイズキャンセリングなど消音スピーカー用マイクを接続するために使われています。
また、ハイエンドオーディオ向けに「バランス接続用ヘッドホン端子」の規格がJEITAで規格化されており、一般的な3.5mm/2.5mm/6.3mmではなく直径4.4mmで、4本の信号線にグラウンドを加えた5極の端子となりす。

※注意:4極には「CTIA」「OMTP」という2種類の規格があり、種類を間違えて接続すると、マイクが使えない、アクセサリが認識しない、音が出ない、本体から音が出てしまうなどの不具合が起きる可能性があります。海外モデル、古いモデルなど接続する際は注意が必要です。

XLRケーブル(バランスケーブル/キャノンケーブル)

キャノン社(カメラのCanon社ではありません)が作ったので一般的にはキャノンケーブルと呼ばれ、主に音響機器同士を接続するためのケーブルです。構造上頑丈で、ロックがついおり抜けにくい為、業務用、PA用などに多く使用されます。アンバランス方式はホームスタジオなどの短い距離での接続によく使われ、ギターケーブルをはじめシンセサイザーやリズムマシンなどの電子楽器、DJミキサー、ホームオーディオ機器等で採用されています。

バランス端子の接続部
1番グランド(アース)
2番ホット(正相)
3番コールド(逆相)
※注意:稀に3番ホットの機器がありますのでご注意ください

バランスとアンバランス


オーディオ信号は非常に小さな信号なのでノイズの影響を受けやすくなります。そのためケーブル内にある2本の芯線を金網状のもので覆う(シールド)処理が行われ、シールドはグラウンド(GND)に接続されます。HOT/COLD/GNDの3本の電線を使用する接続方法をバランス=平衡(へいこう)方式とよびます。
バランス方式(平衡):ノイズに強いメリットがありますが、ケーブルや回路が複雑になるため、コストが割高になるというデメリットもございます。
アンバランス方式(不平衡):グラウンド(シールド)をコールドとしても使用する方式で、ホットとグランドの2種類で信号をやりとりする方法です。バランスと比較するとノイズには弱くなりますが安価で済むというメリットがあります。

スピコンケーブル

スピコン(SpeakON)とは、主にPAに使用する機材において、パワーアンプとスピーカーとの接続に使われるスピーカー専用端子である。 リヒテンシュタインのノイトリック(Neutrik)社によって開発・商標登録され、現在多くの機器に採用されています。 内部の導線の本数として2芯、4芯、8芯の製品がございます。こちらも業務用、PA用で、不意にプラグが抜けることを防ぐために、コネクタを回転させ爪によってロックする機構を備えていることが特長です。
特徴
スピーカー駆動のための電力を大きく取れる。
金属端子が露出していないため感電の恐れが少ない。
RCAやフォーンケーブルは、電源が入ったアンプに接続する時にショートすることがありアンプには悪影響ですが、スピコンはその影響がございませんので、
アンプに電源が入った状態でも抜き差しが可能です。
スピーカー専用端子のため誤接続がない(XLR、フォーン端子のようにマイクレベル・ラインレベルに接続してしまうといった事がない)
と言った利点がある。

光デジタルケーブル(オプティカル)

音楽プレーヤーやBlu-rayレコーダーなどのオーディオ機器やゲーム機を、アンプやサウンドシステムに接続する際に使用するケーブルです。5.1chや7.1chサラウンド音声のデータもケーブル1本で伝送できます。映像やゲームの音声をより高い臨場感で体感できるのが魅力のケーブルです。
また、アナログ方式のケーブルと違って音声データをデジタル方式で伝送するため、音質の劣化が少ないのも特徴。加えて、磁気の影響を受けずノイズが入りにくいので、原音に近いクリアな音質でコンテンツの音声が楽しめます。音質に強いこだわりのある方や自宅でホームシアターを構築したい方におすすめです。

光角型プラグ
光角型プラグは端子の先端部が角型の形状になっているタイプの光デジタルケーブルです。製品の取扱説明書などに「光デジタルケーブル対応」と記載がある場合、大半がこの光角形プラグを搭載した光デジタルケーブルのことを示します。対応機器の種類が多いのが光角型プラグの特徴で、パソコンやテレビ、Blu-rayレコーダー、ゲーム機をはじめ、多くのオーディオ機器で一般的に採用されています。
光ミニプラグ
光ミニプラグは、イヤホンに搭載された3.5mmステレオミニプラグのように、端子の先端部が細長い形状になっているタイプの光デジタルケーブルです。主に光角型プラグを搭載するスペースのない小型のオーディオ機器に採用されています。小型の音楽プレーヤーを大型スピーカーに繋げたい場合は、片方が光ミニプラグ・反対が光角型プラグの光デジタルケーブルを選べば接続が可能です。なお、光角型プラグを光ミニプラグに変換できるアダプタも販売されているので、両端が光角型プラグのケーブルを必要に応じてアダプタで光ミニプラグに変えて使う方法もあります。

同軸デジタルケーブル(コアキシャル)

デジタル端子のもう一つが、同軸デジタル端子です。コアキシャル(COAXIAL)とも呼ばれ、その形状は最初にご紹介したアナログ音声端子のRCA端子と同じものです。デジタル入出力ができる機材でも高級モデルに搭載されていることが多い端子です。ジャック側はオレンジ色になっているのが一般的で分かりやすいと思います。

その他のケーブル

USBケーブル

ユニバーサル・シリアル・バス略してUSBは、コンピュータ等の情報機器に周辺機器を接続するためのシリアルバス規格のケーブルとなります。
USBケーブルの中にも種類があり、USB Type-A/USB Type-C/Micro USB/ライトニング等ございますので、ジャック部をしっかり確認しないと、せっかく買ってきたのに口が合わなかったりするので注意が必要です。もし万が一口が合わなくても、変換ジャックというものもございますのでご安心下さい。但し、変換ジャックを沢山使用すると音質劣化にもつながる為、なるべくは変換ジャックは使わないことをお勧め致します。

LANケーブル

LANケーブルとは、インターネットに有線で接続する際に必要なケーブルです。

フォノケーブル
レコードプレーヤーを繋ぐときに使用するケーブルです。普通のRCAケーブルにアース線が一緒になっているケーブルです。トーンアームの接続部の形状によって種類が変わりますのでこちらも確認が必要です。

様々なオーディオ用ケーブルをご紹介してきました。音楽信号を繋いでいるケーブルは、重要な役割を持っていると言えると思います。高価なケーブルになれば音質も劇的に変化します。ケーブルを変えて音質を楽しむ事もオーディオ醍醐味と言えると思います。沢山種類があるケーブルの中から好きな音質のケーブルを是非見つけて楽しんでみて下さいね。