SANSUI社について
山水電気株式会社(さんすいでんき)は、日本を代表するオーディオ機器メーカー。
創業者の菊池幸作は山水電気の社名を社是で「山のごとき不動の理念と水の如き潜在の力」と表現した。経営理念としては「高品質・高信頼性」をモットーにして得意のトランスを基調にHI-FIアンプの生産・販売を1954年(昭和29年)に開始した。90%以上を日本国外で販売して高級アンプのブランド“sansui”として知られた。
会社設立初期はトランスの生産・販売が主な事業内容であったが、1969年(昭和44年)に海外向けに商品化されたレシーバがベトナム戦地の米軍PX(売店)で大ヒットし、オーディオ機器生産・販売へシフトした。
1980年代のオーディオブーム全盛の頃には、パイオニア(ホームAV事業は後にオンキヨーの子会社のオンキヨー&パイオニアへ移管)やトリオ(現・JVCケンウッド)と並んで「オーディオ御三家」と呼ばれた。
特にステレオアンプ技術において名門として知られ、JBLの日本総代理店にもなった。
サンスイブラックフェイス
SASNUI AU-111 真空管アンプは、サンスイのブラックフェイス1号機の最高級の真空管プリメインアンプとして発売されました。ちょうど真空管とトランジスタが入れ替わる時期に発売され、サンスイ最後にして最高峰の真空管プリメインアンプとして発売されて好評だったアンプです。その後、サンスイアンプの特徴となったブラックフェイスはAU-9500やAU-7500、スリーナンバーシリーズ、AU-999、AU-777、一般に多く使われるようになった607、707、907シリーズに受け継がれていきます。