A&Mについて
A&Mレコード(エー アンド エム レコード)はユニバーサルミュージックのレコードレーベル。ジェリー・モスとハーブ・アルパートが1962年に設立したアメリカのレコード会社だった。会社は1989年にイギリスのポリドール社に子会社として買収されたのちも数々のヒット曲を量産した。1998年に当時ユニバーサルスタジオを傘下に持っていたカナダの酒造メーカーシーグラム(現:(仏)ペルノ・リカール)がエンターテイメント産業強化の一環で親会社ポリドールを買収しA&Mも傘下となった。しかし、1年後の1999年にシーグラムが破綻しフランスのヴィヴェンディが資産を継承し、ユニバーサルをブランドとして全面に出したユニバーサル ミュージック グループに組み入れられ、A&Mはレコードレーベル(レコードブランド)として使用されている。「A」はアルパート、「M」はモスの頭文字である。
歴史
当初はハーブ・アルパート自身のレコードを発売する為に設立され、メキシコのマリアッチとアメリカン・ポップスを融合させた“アメリアッチ”で人気を集めた。1960年代後半になると、ソフト・ロックやスワンプ・ロックにも手を広げると共に、イギリスの新興レーベルであるアイランド・レコードの米国配給権を得るなど、ブリティッシュ・ロックの新しい流れにも積極的に取り組んだ。1970年代にはカーペンターズのヒットによってレコード会社としての地位を固めると共に、ピーター・フランプトンやポリスなども扱う総合レーベルへと躍進した。
1993年にはポリグラム(現:ユニバーサルミュージック)傘下となった。そのため、日本でもポリグラム傘下のポリドールに販売権を移行。現在はユニバーサルミュージック内の事業再編により、法人としては旧MCAと合併したインタースコープとなったが、レーベルとしてのA&Mは残っている。
日本人アーティストとしては、SEIKO(松田聖子)やイエロー・マジック・オーケストラのアルバムが同レーベルから発売されたことがある。